▲Dinosaur Tales跡地TOPへ H19/3 H19/4 H19/5 H19/6 H19/7
| 2007年8月過去ログ |
|
前回、うちのアパートメントに生息するインド系フランス人ヴァラーハ君(仮名)の人となりについてお伝えした 学生なのでヴァラーハ君は、どうも夏休みらしい 時間という武器を手にしたヴァラーハ君の人心掌握の範囲は、マルセイユ源氏のみならず、階下に住むフランス人の男女カップルにまで伸びていた 他にも1Fと2Fで部屋を確保しあった英国紳士二人組などもおり、それぞれの共用部は行き来しあう何人かの活発な喋り場となっている さて、今週はヴァラーハ君が二階のゴミ当番である 毎日うんざりするほど垂れ流され続ける朝青龍報道を横目で見ながら私は、ゴネ得・逃げ得などといった不名誉なレッテルを彼に貼らせはしない、と強く心に誓う 今週こそ逃さんぞ ヴァラーハ君 鼠が巣穴に飛び込むように自分の個室に入ろうとするヴァラーハ君をキャッチして、ゴミ当番表を指し示しながら、来週はよろしく頼むね、と念をおす 観念したようにおとなしく捕獲される彼を見て、もう大丈夫だと私は思う 少なくともこの週は、だけど そして燃えないゴミの日である 満杯になったゴミを一時的に置く裏庭に二階のゴミはなかった ただし、共用部の燃えないゴミはそのままだった まあ、良いだろう 一歩、前進である 掃除も終り、帰ろうとしていると、ヴァラーハ君が1Fのフランス人の女の子と自販機の隣に座って煙草を吸っていた ヴァラーハ君が小さい声で私に何か言った 「ゴミを捨てました」 もしかして、それって誉めてもらいたがってる???ヴァラーハ にやにやしながら、私は80点という採点結果を彼に伝えた |
|
森見登美彦著「きつねのはなし」読了 「新釈 走れメロス」でぐだぐだとつまらない私の感想を述べたけど、この作家が嫌いなのではない むしろ好きである ある方向でたまたま書いた作品が世間様で受けた場合、出版社も世間もそれを強く要求する流れというものが当然あるわけで だけんど、作家としてそれでいいのか それが書きたいものであるなら別だけんど どうでもいい作家であれば、こんなことをことさらに、言いつのろうとは思わないだけである 「きつねのはなし」は舞台は京都であるけれど、森見氏お得意の老若男女が一冊の本を介して幻想しあう「ワタシの京都」「俺の京都」路線とは趣を異とする 芳蓮堂という京都の骨董を扱う店を中糸にして四つの短編が数珠のように繋がり、一つの物語とも読めるような そして、薄墨のような不思議な京都に映えるのは、主人公たちではなく、柿の実にもぐりこんだ龍の根付だの、紅い蘭鋳がぽつんと浮かぶ真っ黒な漆塗りの盆などの古道具であったのだけれど |
|
三浦しをん著「まほろ駅前多田便利軒」読了 この作品を手にしたのは、直木賞受賞作だからではない まほろ駅とは町田市がモデルであるということを聞き及んだからである たまたまTVのチャンネルを飛ばしていたら、この小説に登場する町田の喫茶店で寛ぐ著者が紹介されていた 町田は決して、おポエムな町ではない なんせ、この四月に、893のたてこもり事件で世を賑わしたあの町田である 不動産関連事業を手がけている私としては、京都のボロアパート同様、町田の賃貸市場にもアンテナを入れておく必要があった なるほど、著者が長く在住されているだけあって、町田の猥雑でいやらしい雰囲気が実によく出ている うまい作家である 便利軒とはラーメン店にあらず 便利屋を営む多田、そして多田のところに何故か転がり込む行天という男、そして二人の過去とは てな流れで便利屋に依頼をよせる人々も紹介しつつ、話は進む (当然のように893もからむのだが) ぶっちゃけ、(広義の解釈では)BL要素の強い作品なのだが、直木賞の門戸が開いたという意味で、BL作家にも励みとなる一作ではないだろうか 別に萌えはしていないのだが、男二人ならば、石動戯作とアントニオの方が私は好きである |
|
海堂尊著「ジェネラル・ルージュの凱旋」読了 「チーム・バチスタの栄光」第四弾である 第二弾「ナイチンゲールの沈黙」は抜かしている 図書の予約順で読んでいるので仕方がない 「ナイチンゲール〜」とリンクしているらしいので、著者の企てを味わえないのは痛い これすべて、ゼゼを出して買わなかった私が悪い 著者は現役の医師である たとえばトマス・ハリス AP通信社時代のデスク経験・キャリアがなかったら、「羊たちの沈黙」は誕生しただろうか 社会経験を積んだ作家が日本でも、もっと誕生するべきだし、新人賞の若年齢に絞ったスター作りはもういい加減やめていただきたい そんな私の思惑と関係なく、海堂尊は快進撃を続けている 実に喜ばしいことである 看護婦は天使ではなく戦士 これは母親を見てくれた病院で常に感じていたこと 医療に採算を求めるべきだろうか これも祖母がお世話になった時代から現場で感じたこと 良質のエンターテーメントとしての感想のみを述べるべきなのだろうが、 医療に携わる著者のメッセージも熱い一冊 唯一の不満は私の大好きな白鳥圭輔たんの出番が少なかったことだが、氷姫を含む他キャラが立ちすぎていたためで、致し方ない |
|
森見登美彦著「新釈 走れメロス」読了 「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」「百物語」が元ネタとなっている ご存知でない方に説明するなら、どれも作者は違うが、(夏休み企画でよく出版社がパンダとかの絵をつけて企画する文庫本ベスト100に必ず入っているような)日本文学の名作と認定されている作品群である これらの本質を踏まえたうえで、森見流京都ワールドに翻訳されている 「四畳半神話大系」では、分岐ごとにシナリオが4種類用意されているゲームのような構造となっていたのだが、こちらはコミケの二次創作作品の手法を思い浮かべた それぞれに楽しめたが、私は「山月記」が最も共感できた たぶん、主人公となったこういうひねた男が好きなせいだろう 深夜になって、彼は急に下宿のドアを蹴破ると、「もんどり!もんどり!」とわけの分からぬことを叫びながら闇の中へ駆け出した この「もんどり!もんどり!」を繰り出せるセンスが森見登美彦の良さであるが、「四畳半神話大系」ほど熱中できなかった 二冊目にして森見流京都ワールドに飽いでしまったのである 文学的な滋味・面白味に溢れてはいるが、どちらも核を探れば出てくるのが、チビのマトリョーシカ人形なのだ |
|
http://www.lasting-ltd.com/sm.html チェコ料理を食べながら、シュヴァンクマイエルを鑑賞するというイベントがあることを知る 行くとしたら、佐野史郎がゲストの日がいいなあ アパートメントの掃除に行ったついでに、あと2週間ほどで退出予定のテナントへ感謝を込めて、八ツ橋をおやつに置いた シナモンが効いているせいか、マルセイユ源氏が絶賛 おやつ食べてる様子は、まだ子供だね シルバーの大事な指輪をなくしたので、みつけたら教えて欲しいと頼まれる 私が行くたびに麦茶をご馳走してくれたシンガポールの女性が、今回の退出予定者のなかの一人である 異国で元気に頑張っている彼らの姿は、私の元気の供給源でもあったが |
|
六本木のABCをうろついていたら、諸星先生の「海神記」が発売されていた 光文社コミック叢書"SIGNAL"から7月に発売されていたらしい 発売は上巻だけで下巻は8月末に書店に並ぶ予定ということだ とりあえず、上だけ買っておいた まだ半分くらいしか手をつけていないのだが、カラー頁や扉絵が巻末に収録されたりと、読者サービスも充実している 諸星氏の壮大な長編「西遊妖猿伝」も面白かったのだが、基本的には私は短編集の方が好きだ 「海神記」だが、第一部がYJに掲載されたのが81年、潮出版社から単行本が出版されたのが92年から94年だから、かなり昔の作品である 津波や不漁・天災などに脅える古代の人々が書かれているのだが、四半世紀前に読むよりは、現在のほうが、より身近に感じるのではないだろうか 諸星作品を読みだしたのがここ数年からで、「徐福伝説」「コンプレックス・シティ」「子供の王国」など、絶版による未読作品もまだまだあるのだが、これから補完されていくことを切に願う |
|
香典返しの手配、葬儀社への支払いを済ませた といっても私の金ではないのだけんども お寺様への戒名料だの含めると、かなり大きな金額である しかも、墓を建てなければならないことになって唖然としている 無宗教のまま生きてきた私や残されたその他の者たちも、墓所に墓が二つも建っていたので、それでいいのだと思っていた 墓のシステムや流行について、霊園の管理に説明を受けたところ、新たに母親用の墓を建てねばならないことがわかった しかも、今二つ建っている墓は墓石だけで誰も埋められていないことが判明 (祖母が埋められているのは違う区画である) なあんて無駄なことを!!!!! 複雑な家庭事情のせいで、父親の先祖の墓は四ツ谷にある 二つの墓所 まるで、実体経済と乖離している今のグローバル経済のようではないか 母と父の墓はもちろん建ててあげようと思う (といっても私の金ではないのだ、ごめん、パパ&ママ) しかし、自分や自分の子孫が未来永劫、墓を守りきれるかの自信はない 最近は、海へ散骨したり、遺骨で人造ダイヤモンドを作ったり、墓を持たない層が増えてきたらしい 私自身も、それでいいんだがなあ 鬼太郎あたりに、貧乏人は墓も建てられない現状を、どう思うのか聞いてみたい |
|
長嶋有著「エロマンガ島の三人」読了 長嶋有異色作品集とあるが、この人の作品を読んだのが初めてだったので、どの程度異色だったのかは私には測ることができない ファミコンゲームに親しんだ方なら、よくご存知のエロマンガ島はバヌアツ共和国のなかの一つの島の名前である Wiiのお天気チャンネルでもエロマンガ島は現役で頑張っているらしいのだが、実際の地理上の表記はイロマンゴ島(ERROMANGO ISRAND)に 変わってしまったらしい バヌアツ共和国に気づかれてしまったのだろうか さて、本篇はエロマンガ島でエロ漫画を読もう、というゲーム誌の取材で島を訪れた三人の日本人の話である 「オトナファミ」に連載された中篇小説が表題なのだが、これを裏返したともいうべき続編が最後に収められている どの作品もスパイスが効いていて、私は好きだが上記二作は特に味わい深い 異色でない方の著者の別作品も読んでみたいが、案外、最初に読んだこちらの方が好きかもしれない |
|
アパートメントの愉快な仲間たちについては、シリーズ化したわけでもないのだが、心に残るさまざまな人物をその都度、紹介してきた 恋愛禁止の生徒に手を出した(出された?)世之助(仮名) 13日の金曜日に入居を決めた勇者・三郎太(仮名) 熟女を蕩けさせる男 マルセイユ源氏(仮名) 孤独の嫌いなヘムレン氏(仮名)などなど 中途、面倒で省略していたのだが、たとえば、(わがアパートメントの歴史上、最も金まわりが良いと思われたあのヘムレン氏をも超えた)ベスト・オブ・お大尽ミスターセロ(仮名)も忘れられない一人である 一番高額な部屋を予約し、滞在は10日ほどだったにもかかわらず、一ヶ月の家賃をポンと入れるその太っ腹ぶりは、(何より経営者として)忘れられん 退去する日にはチップの代用であろうか 私にリボン包みのマキシムのチョコレートを2箱も用意する手際のよさ (それにしても、何故、フランスの男はいつもチョコレートなのだろう) 会社が家賃を支払ってくれているような高収入外資系やんぐえぐぜくてぃぶ層を、対象としたアパートじゃないもので、ごめんなさいね そして今日のメインは、インド系フランス人ヴァラーハ君(仮名)のことである かつてゴミ出しをさぼり、問題児であった世之助(仮名)という男がいた 彼は、集団でのお約束は守らなかったが、アパートメントでの人望は悪くなかった つまり彼がいることのメリット・デメリットを差し引きすれば、メリットの方が高かったわけで 私も世之助でそのへんを学習したので、言うべきことは言うが、ある程度、許容範囲を緩和する策に現在は変更しつつある 性格と迷惑をかける種類は二人とも違うのだが、このヴァラーハ君は世之助同様、いることのメリットの方が大きいタイプである気がする ●入居の次の日に、違う部屋への部屋替えを希望 ●当然、ゴミ出しさぼり ●いつもボストンバックを水洗い場に置きっぱにするので、他の人が使えない ●ドアの外に牛乳を置いて腐らせている ●食器を洗わず放置プレイ ●友達を泊めているかもしれない などがヴァラーハ君の行動一覧である IT系の専門学校に在籍しているようだが、技術よりデザインの勉強をしているらしい 今度はヴァラーハ君の素晴らしいところを列挙してみよう ●上半身に刺青を入れている(下半身は見ていないので知らない)のだが、なかなか素敵なデザインである ●日本語がベラベラである (彼の滞日した時間を考えると、これは驚くべき学習能力である) さすが語学に堪能なインド系頭脳の持ち主 ●若いので世之助と違い、素直である ●先日、カーテンの交換で彼の部屋に入ったら、マルセイユ源氏が遊びに来ていた あの孤高のマルセイユ源氏と交遊できるということは、かなりのツワモノである ●夏休みには母親をフランスから呼び寄せていた 母親のおねだりかもしれないが、案内までしてあげていたし、この母親は実はヴァラーハ君の義理の母で実母ではない衝撃の事実を何故か私は知っているのだった 母親はうちの他の部屋に泊まったのだが、ついでに言えば、彼女もまたまた私にチョコをくれたのであった (凱旋門の絵の入ったやつである) ヴァラーハ君にとって、うちのアパートメントが快適かはわからないが、私は彼を好ましく思っている |
|
暑っちっちっ いや、太陽に直射されながら、外気に晒され労働し続けている工務店はじめ、その他の皆様もお疲れさまでございます 食欲も失せ、そもそも料理そのものをさぼりたい そんな気分で近所の和食を検索しただけのことなのだ そもそもわが住まいは駅から至近距離に位置しているのだが、その駅からは反対側、車で、そうやね、10分圏内ぐらいにこの割烹はありやした 随分前からゲルマ温泉の看板が建っているのは知っていたので、ここ数年の流行りに乗じてぼこぼこ作られた温泉スパ施設じゃあないんだよね 道はゴルフ場で行き止まりになっており、近隣であっても全く足を踏み入れたこともない地域 急速に興味が湧き、夕餉はここでとることに決めた 以前に「めもりある」という旧コンテンツでひなびた旅館について以下のように書いたことがあった つげ義春著「貧困旅行記」読了 あとがきに「『貧困旅行記』としたのは、貧乏な旅と、旅の内容と自分の内容の貧困に拠るものである」と記されてある 読み終わってみれば、頑なに、かしいだ畳や煎餅布団、軋む階段といったボロ宿屋に固執し、自ら欲し求めんとする作者の姿に笑いが浮かぶ 私は貧乏くさい旅館も、鄙びた温泉宿も、子供の頃から大っ嫌いなのであった 嗜好が反対であっても、とことん旅のスタイルにこだわる姿には共感できる 「蒸発旅日記」は、二、三度、手紙をやりとりしただけの看護婦と結婚することを勝手に夢想しつつ、九州へとでかける話なのだが、この相手が美人で人柄も悪くないのにどうしても「私」は馴染めないものを感じてしまう 宿屋同様、お喋りで明るいところがしっくりこなかったのである 自分が暗すぎるのでは、と悩む青少年は、つげ義春をバイブルとすべし 自分の暗さなど、麻疹か青春の迷いのように中途半端なレベルであったことに気づかされるはずだ つげ義春が原作の映画「無能の人」「ゲンセンカン主人」「ねじ式」「リアリズムの宿」「蒸発旅日記」どれも見ていない こんな辛気臭い宿には現実世界ではお目にかかりたくないが、読書でのトリップなら悪くない 萩原朔太郎の「猫町」のように秘密の桃源郷に迷い込んでしまう「猫町紀行」が心に残った これを記した2005年10月から人間性が変わったわけではない 程度にも拠るがひなびた旅館よりは、シティーホテル、ビジネスホテルがいい 高級旅館なら大歓迎であることだけは、改めて記しておきたい この旅館のサイトのお食事処案内には「庭園を見ながらゆったりお食事でき」「お食事だけのご利用のお客さまもお気軽にご利用いただけ」 「地元Tの旬の新鮮野菜を使ったお料理」であることが喧伝されていた 私もこの旅館の企業ポリシーをはっしと受け止め、出向くことにしたわけなのだが、 、夕方ぽつねんと到着し、食事を所望している旨を申告すると、怪訝そうな顔をした仲居?兼受付係に出迎えられた 食事を断られるんじゃないか、というほどの冷たい出迎えぶりで、驚いたことには「庭園を見ながらのお食事処」は既に廃止されていた 案内された場所は、前時代のカラオケ機器が鎮座する大広間で、当然、宿泊客と一緒に食べるのである メニューも「今月のお奨め」なら早くご用意できるという強気のアタック 客でありながら、ついつい賄処へまで配慮してしまう人間的弱さのある私は、素直に従うしかなかった 料理自体は低価格の割りに、気配りされており、悪くない とはいえ、料理のみで来る客が少数派であることは既に証明済みである そもそも私がここへ来たのは、会計学的アプローチからである 「さおだけ屋」や「ペッドタウンにある高級フランス料理店」や「在庫だらけの自然食品店」同様、(聞けば三十年の歴史があるという)この旅館が存続している理由とは、いったい何なのだ 辺りは観光地ではない 平成狸ぽんぽこに出てきそうなベッドタウンである 温泉つきスパも駅前に一つあるこの場所で、つげ義春以外のいったいどんな人間がわざわざ来るというのだ 夕食を終え、帰りはかなり好感度の高い見送りを受けた 外に出ると大型観光バスが泊まり、ぞくぞくと降りたつ人々の影が見える アジアからの観光客?と思いきや、そこには全く想定していなかった顧客たちの姿が スポーツ合宿なのか、中学生と思われる50名ほどの生徒と引率の教師が、この施設を利用していたのである ビジネスの種はそこかしこに また一つ勉強させていただいたのであった |
|
一階六室追加してからのアパートメントであるが、ジャスト二ヶ月が経過した オープン日以前に予約で満杯になったわけだが、今日までこわいくらい順調である ついでにいえば、この暑さで自動販売機もぼちぼちの売上 二台目を設置することになった この物件に関していえば、もうある程度、形ができてしまったので、興味が急速に薄れてきている 収益に関しても、両親の持ち物という恵まれた環境での運用なので、あまり威張れたものでもない せっかく習得したビジネスモデルなので、できれば次のステージへ進みたいものだが、時流は微妙である 地価はミニバブル、金利はこれから上昇へ 無理に都心の不動産に手を出すより、農業ビジネスにでも転進したほうがいいかもしれない この冷めやすい性質があらゆる方向で災いしているのだろうなあ |
|
某デパートの香典返しのカタログを見てびっくり シュウ・ウエムラ/ローラ・アシュレイ/ソニア・リキエル/ジパンシィ/リチャド・ジノリ/セリーヌ/イヴ・サンローラン/ニナ・リッチなど等、タオルの殆どが中国産と明記されている オーストラリアが「1000年に1度」という大旱魃に見舞われれば、日本の讃岐うどんは大打撃を受ける うどんに適した小麦粉の研究をもう二十年も続けてきたオーストラリアには感謝しないといけないが、あちらも商売 コシのあるうどん用小麦ができなかったせいで、既にパン向け小麦に方向転換する農家も出てきたという 安さ・便利さを追求してきた流れが反転し、じわじわといろいろなものが、これから値上りしていくことだろう 特に食料資源は値段だけの問題ではない 自給率4割のまま、日本が世界から放り出されたら、どうなるのか 案外、もう一度農業国になっちゃったりなんかして 戦後の復興、バブル経済の精算にもなんとか耐えた日本であるからして、土壇場になれば、結構打たれ強いんじゃないの |
|
私もテンパってる 高砂親方 (急性ストレス障害と診断された横綱・朝青龍への説得がまたまた不調に終った後の会見で) 「自分は誉められて伸びるタイプです」と言う朝青龍と同世代の言をよく耳にする そりゃ、私にしても、殴られたり蹴られて、仕事を覚えるのは嫌ですじゃ しかし、調理師、美容師といった一部の業種においては、まだまだこのシステムが有効だということも知っておる この朝青龍問題、相撲界では「稽古場での汗を流しての師弟の会話」にて、この問題を乗りきるべき、というご意見番の見解もあるらしい 廻しを締めたこともない私に、それが適切であるのか判断することはできませんのじゃ ただ「誉めて伸ばす方式」で弟子(人材)の運用成績をあげてきた高砂親方の功という部分に着目するならば、この騒ぎなかなか興味深い だって、高砂親方以外の部屋にだって、育てられなかっただけで、「朝青龍」以上の素材は、いたのじゃないかと思うもの 人を磨いて育てるというのは、飴でも鞭でもなく、なんと面倒で難しいことなのであろう 最近の朝青龍騒動の会見を見て、個人的には、高砂親方の好感度はUPしたのであるがのう |
|
今日は税理士がわが家兼事務所へと複式簿記の指導にやってくる 既に二回目である そんな朝に更新していていいのかという問題もあるが、それは置いておこう この指導料は無料である 誰が払ってくれるのかというと(当然といえば当然なのだが)、答えは税務署 税務署に申し込めば、税務ブートキャンプを受けられるという私のような貧乏な小作人には実にありがたい制度があるのだ ただし、税理士の訪問指導は、全ての希望者というわけではなく、人数的な制限はあるようだ 私が二回ほど申し込みの確認に出向いたのが効を奏したのかもしれないし、税務署からの派遣ということで申し込みが少なかったのかもしれない だいたいが起業するにあたって、税理士や中小企業診断士・不動産鑑定士・弁護士までいろいろと相談したのだが、これは全て自治体やら商工会議所の無料システムを用いた 有能な回答をくれる人もいたし、何の役にも立たない人もいた どちらかといえば後者の方が多かったので、(今から考えると)時間の無駄だった気がするが、これもいわゆる一つの経験というやつである そんなことしても、うまくいかないよ、という否定的な意見を吐く人もいたが、自分の直感のほうが正しいという強い感情が湧きあがってきて、 ホリエモンのように憮然としてしまう自分が意外であった (ホリエモンの他人に耳を貸さない不遜な態度をニュースソースで見るにつけ、こういう輩はいかんのではないか、と思っていたはずの自分の中のホリエモンに驚いたのである) この人達はそれぞれの分野に関してはプロなのだろうが、投資家ではない 銀行マンも同様である それが実感できただけでいい勉強になった 何でも無料を利用したほうがいいと言いたいわけではない 時間を買うことは大事だし、他人に任せられなければ、器用貧乏で終るだけである ただ、国民金融公庫の融資の引っ張り方がDVDで売られていたり、数万円もする不動産投資セミナーもお盛んなご時世を見るにつけ、近道ばかりが道ではないだろうと ひねくれた私は、更にけもの道へ入ろうとしている のかもしれない |
|
10日ほど更新を休んでいる間に、ほれ、例の町田康先生の 「メルキオールの惨劇」ともいうべき陰惨な事件がありましたな 太田達也監督という方による8ミリの自主映画「REM」(残念ながら見てない、以前に知らない)にて音楽を頼まれていた町田先生が、撮影現場の公園のトイレに火をつけたという伝説を あっしは読んだことがあるのでげすが、先生、今度は被害者なのでございますよね?? 無責任な紙の上だけの町田康愛好者としては、TVのワイドショーで先生の過去映像を見れて楽しゅうございました この事件がこれからの先生の文学にどう昇華されるか、次作もDBの悟空のようにわくわく待たせていただきますけん そして期せずして、今度は楳図先生の自宅建物のデザインが景観を損なうという近隣住民の訴えから建築差し止めを食らったという報道も耳にした まことにお気の毒である 吉祥寺をたむろえば、赤白のTシャツをお召しの楳図先生と遭遇する確立は高く、このご自宅に関してもジブリ美術館のような観光資源になり得るのである 私であれば、自分の隣にガウディの建造物ができたようなものだ、と朝夕拝んだであろうになあ |
|
平山夢明著「メルキオールの惨劇」読了 キリストを祝福にきた東方の三賢者 の一人の名が、メルキオールであるらしい 聖書では名無したんのはずだったが、キャラ的にも重要だし、名前ぐらいつけねばと誰かが考えたのだろうが、それにしても良い名である 私の知り合いで幼稚園の時に、三賢者で演劇デビューを果した男がいるのだが、彼が引き当てた役は果してメルキオールだったのだろうか 黄金・乳香・没薬のどれを献じたのか、今度訊ねておきたいものだ で、これはかなり没頭して読み終えた作品である 異論もあろうが、読後感も爽やかだし、(平山先生なりにという前置きがつくが)ちょっとええ話やないけ? |
|
平山夢明著「独白するユニバーサル横メルカトル」読了 外部に言われんでも己の道をば疾走し続けてきた平山夢明氏による短編集 題名のつけかたが良い C10H14N2(ニコチン)と少年―乞食と老婆/Ωの聖餐/無垢の祈り/オペラントの肖像/卵男/すまじき熱帯/独白するユニバーサル横メルカトル/怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男 が収録されている 私は「Ωの聖餐」が気に入った デビット・リンチの「The Elephant Man」を連想するね |
|
森見登美彦著「四畳半神話大系」読了 初めて読んだ印象としては三島賞をとりそうな作家さんである 島田雅彦になることなく、そのまま君の道をひた走れ、と今は言いたい あれやこれや書いてしまうと初読の楽しみが減るので内容については割愛するが、私は10代の頃、京都大好き人間であった 勉強を怠けすぎたが為、四年制大学へは進学できなかったが、幻の至宝「薔薇色で有意義なキャンパス」を掌中の玉とするならば、舞台は京都でなければならないという思いこみさえ持っていた 高校の頃、趣味を同じくする友人が神戸に三人ほどでき、関西にふらふらと、バカ話しをしにでかけるようになっていたが、京都人は関西の嫌われっ子であることを事あるごとに聞かされ、おおいに吃驚、そんなに嫌わなくてもいいじゃないかと同情したものである 窓から明かりが漏れていなければ、廃墟同然の木造三階建て、倒壊しそうなアパートを一棟、将来は是非、京都に所有したいものである |
|
母親は眠るように死んでいった 蝉の幼虫が飛ぶこともなく蟻に集られている様子に、何かの予兆を感じていたのはその朝のことであったが 母親の担当だった若い女医や看護スタッフたちに見送られる段に、ようやく悲しみがこみあげてくる 人の命の残り時間を測ることは適わない 私の余命についても然りであるが、たぶんもう少しは生きていくのだろう 笑ったり、泣いたり、傷つけたりしながら 苦しんだり、喜んだり、迷惑をかけたり、転んだり、誰かに必要とされながら |